音楽好きなリスナーなら必ず気になっているのがストリーミングサービスでしょう。
音楽は今や、レコードやCDといったパッケージ商品を所有するのではなく、PCやスマホなどでデジタル配信を楽しむ時代になりました。
Spotifyはそんな数ある音楽ストリーミングサービスの中でも世界最大手であり、その配信楽曲は2020年初時点で5,000万曲を上回り、日々更新されています。
Spotifyを利用する方法には大きく分けて2パターンあります。
無料で楽しめる「フリープラン」と、有料でより多くのサービスが利用できる「プレミアムプラン」です。
今回は、このSpotifyについて、無料フリープランと有料プレミアムプランとの違いを中心に説明していきたいと思います。
Spotifyはどんなサービス?
Spotify(スポティファイ)はスウェーデンのスポティファイ・テクノロジー社が運営するデジタル音楽配信サービスで、2008年にサービス開始。
そのユーザー数は2億3,000万を超えて世界最大と言われています。
PC及びモバイル端末で利用でき、またアプリだけではなくウェブブラウザでも使用可能。
どのようなデバイス環境でもアクセスできる、かなり間口の広いサービスになっています。
個人的な感想ですが、PC利用ができるのは結構大事ですね。
Spotifyの無料プランと有料プランの違いは?
それでは、無料フリープランと有料プレミアムプランはどこが違うのでしょう。
Spotifyの主要機能を軸に、無料プランと有料プランそれぞれがカバーしている機能を比較したいと思います。
Spotifyの主な機能
Spotifyを利用する上で最低限抑えておきたい機能がいくつかあります。
ということで、主なものを紹介したいと思います。
Search機能
Spotifyの主な機能としては、まず「Search」機能が挙げられます。
聴きたいアーティスト、探している曲名、気分に合ったジャンルなどを検索すると、膨大なカタログの中から目的のものを探し当てることが出来ます。
英語はもちろん、日本語でも検索可能です。
Home機能
次に「Home」機能。
ここではユーザーの再生履歴を学習し、その好みに合ったオススメ曲を提案したり、最新のチャートを紹介してくれたりと、ユーザーの音楽体験の幅を広げてくれるお手伝いをしてくれます。
自分の知らないアーティストや曲をたくさん発掘できるので、この機能は超優秀ですよ。
My Library機能
「My Library」機能は、ユーザーの気に入ったコンテンツを管理できるツールです。
自分専用のプレイリストを作成してみたり、お気に入りのアーティストを登録しておくことで、よりディープに、そして効率的に、音楽を究めていくことが出来ます。
Spotifyの無料プランはどの機能まで利用できる?
ここであげた主な機能は、なんと無料フリープランでも全て利用することが出来ます。
気になる楽曲を「検索」し、それを「My Library」で管理し、何度も聞き込み、それをSpotifyが学習。
「Home」でその傾向にあった新しい楽曲をオススメしてくれる。
これらがすべて無料で可能です。
また無料プランでは聞けない、アクセス制限がかかっている楽曲、というのはありません。
配信されている5000万曲すべての楽曲が、無料で再生可能です。
おまけに、「歌詞表示」機能や「バックグランド再生」機能までも、無料プランに含まれています。
SpotifyのPremium(有料)プランにすると何ができる?
ただ無料プランでは利用できないサービスがいくつかあり、それを解消するためには有料プレミアムプランにアップグレードしなければなりません。
オンデマンド再生が可能になる
無料プランはシャッフル再生のみですが、有料のプランにすると「オンデマンド再生」機能が使えるようになります。
オンデマンド再生というのは、アルバム、プレイリストに含まれる聴きたい曲を選んで再生できる機能のことですが、無料プランだと出来ません。
そうなると聴きたい曲までスキップをすると思いますが、スキップ回数が1時間で6回までと制限があります。
また、特定の曲を再生することは不可能ではないですが、その場合30秒間という制限があります。
有料のプランにすれば、この制限を完全に排除することができるようになります。
広告が入らずストレスフリー
無料版では数曲ごとに音声広告が入ります。
有料プレミアムプランでは音声広告を挿むことなく、聞き続けることができます。
音楽を聴いているときに音声広告が入るのは非常にストレスになるので、ストレスなく音楽を楽しみたい方は有料のプレミアムプランにすることを勧めます!
ダウンロード・オフライン再生が可能
有料プレミアムでは楽曲のダウンロードが可能です。
オンライン時にダウンロードしておいた楽曲は圏外や機内モードなどでも再生することができます。
もちろん、無料プランにはこの機能はついていません。
オフラインでガンガン音楽が聴けるので、通信量などもかかりませんし、電波を気にする必要もないので、いつでもどこでも楽しむことができますよ!
無料プランと有料プランの違いがひと目でわかるように表にしてみたので、参考にしてみてください。
Freeプラン | Premiumプラン | |
曲数 | 5000万曲 | 5000万曲 |
シャッフル再生 | ○ | ○ |
バックグラウンド再生 | ○ | ○ |
オンデマンド再生 | ✕(30秒間再生のみ) | ○ |
スキップ制限 | 1時間で6回まで | なし |
ダウンロード・保存 | ✕ | ○ |
オフライン再生 | ✕ | ○* |
広告 | あり | なし |
音質制限 | 96 kbps~160 kbps | 320 kbps |
*オフライン再生には30日間の再生期間制限があるため、期間を超えると、曲を再度ダウンロードする必要があります
Spotifyのメリット・デメリット
Spotifyのメリットはまずその圧倒的な配信曲数でしょう。
とりわけ、欧州発と言うこともあり洋楽には圧倒的な強みがあります。
またプレイリスト機能が充実しており、各国のチャートをチェックしたり、ドライブやリラックスなど場面やシチュエーションに合わせたリストを探すこともできます。
知り合いのユーザーが作成したプレイリストを共有したり、見知らぬユーザーのプレイリストを検索するのも楽しいかもしれません。
Spotifyは、ただ知っている曲を聴くだけではない、新たな音楽との触媒と言う役割も果たしてくれます。
ただ巨大なスケールの洋楽コンテンツと比較すると、現時点では邦楽の楽曲カタログが少ないかもしれません。
その点はデメリットと言えるでしょう。
国内のかなりメジャーなアーティストであってもSpotifyに楽曲提供していないというケースは、まだまだ多く見られます。
しかし、邦楽をそんなに聴かないという人であれば、むしろ最高のサービスを体験できること間違いなしです。
「最近、新しい音楽と出会えてないな〜」なんて思っているのであれば、利用する価値は十分ありますので、是非お試しあれ!
まとめ
Spotifyは無料プランでもかなり幅の広い機能を兼ね備えているといえます。
そこから更に一段階深く音楽を聴き込みたいというユーザーの方の為に、有料プレミアムプランがあると考えてよいでしょう。
まずは無料プランから登録し、機能や配信楽曲を試してみたあとで、有料にアップグレードするかどうかを検討してみてはいかがでしょうか。
